ケアマネジャーへの相談のしかた|配食のふれ愛 太子店 健康コラム

ケアマネジャーの仕事

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、要介護認定を受けた方のケアプランを作り、サービス事業者と調整する専門職です。費用は全額介護保険から出るため、利用者の自己負担はありません。

担当してもらえる範囲は広く、次のことを相談できます。

  • どのサービスを、どれだけ使うか
  • サービス事業者の選定と連絡
  • 福祉用具、住宅改修
  • 医療との連携(主治医への連絡、退院調整)
  • 制度の申請(区分変更、高額介護サービス費など)
  • 介護保険外のサービスの紹介(配食、見守り、家事代行)

食事のことを伝える

ケアマネジャーは月に1回程度、自宅を訪問します(モニタリング)。このとき、食事の変化を必ず伝えてください。聞かれなくても、こちらから言っていい内容です。

伝えることなぜ重要か
体重が減った(数字で)低栄養の目印。半年で5%減は要注意
むせるようになった誤嚥性肺炎の危険。嚥下の評価につながります
食事に時間がかかるようになった形態の見直し、口の中の問題
作らなくなった、買い物に行かなくなった認知機能や意欲の変化かもしれません
同じものばかり食べている栄養の偏り。認知症の初期に見られることがあります
冷蔵庫に古いものが溜まっている同上。食中毒の危険もあります
入れ歯が合っていない訪問歯科につなげます

これらは「介護のこと」ではないと思われがちですが、すべてケアプランに関わります。管理栄養士の訪問、訪問歯科、配食の追加、デイサービスでの食事観察といった手が打てます。

伝え方のこつ

  • 数字で言う。「やせた」より「3か月で4kg減った」
  • いつからかを言う。「退院してから」「夏の暑い時期から」
  • メモを渡す。訪問時に思い出せないことがあります
  • 本人の前で言いにくいことは、別に連絡する。電話でもメールでも構いません
  • 困っていることを、遠慮せず言う。「家族が限界です」も正当な相談です

ケアマネジャーは、言われないことは把握できません。月1回の訪問で見えるのはその日の様子だけです。

担当者会議で伝える

サービスを始めるときや見直すときには、サービス担当者会議が開かれます。本人・家族・ケアマネジャー・各サービス事業者が集まる場です。

ここは、食事形態やアレルギー、制限を関係者全員に一度で伝えられる機会です。デイサービス、ショートステイ、訪問介護、配食事業者。それぞれに個別に伝えるより確実です。

退院直後の引き継ぎは退院時に食事形態を引き継ぐをご覧ください。

相性が合わないとき

ケアマネジャーは変更できます。これは利用者の権利です。

  1. まず、担当者本人に希望を伝えてみる(伝わっていないだけのことがあります)
  2. 改善しなければ、その事業所の管理者に相談し、別の担当者を依頼する
  3. 事業所ごと変えたい場合は、地域包括支援センターに相談して別の居宅介護支援事業所を紹介してもらう
  4. 新しい事業所と契約し、前の事業所に解約を伝える。市区町村への届出も必要です(多くは新事業所が手続きします)

サービスが途切れないよう、新しい担当が決まってから変更してください。気まずさを心配して我慢する必要はありません。

何をしてくれる人なのかを知る

役割が分からないまま付き合うと、相談すべきことを相談しないまま終わります。

介護に関わるサービスの計画を作り、事業者との調整を行うのが中心の仕事です。本人と家族の希望を聞き、使えるものを組み立てます。その計画にもとづいて、サービスが提供されます。

そして、状態が変わったときに計画を見直します。定期的に自宅を訪ね、様子を確かめます。この訪問の機会が、相談の場になります。

費用は、利用者の負担がありません。この部分は保険でまかなわれています。相談することに遠慮は要りません。

ただし、何でも屋ではありません。直接の介護や、家事の代行はしません。できることとできないことを知っておくと、関係がうまくいきます。

食事のことを伝える価値

食事の話は、後回しにされやすい話題です。しかし、伝える価値があります。

食事の変化は、状態の変化を映します。作らなくなった、量が減った、同じものばかり食べる、むせるようになった。これらは、支援の必要性を示す重要な情報です。

そして、対応できる手段があります。訪問介護での調理、通所での食事、配食、管理栄養士の訪問、歯科や言語聴覚士による支援。伝えなければ、これらは検討されません。

「食事のことは家庭の問題」と考えて、言わない方が多くいます。しかし、食べられなくなることは、生活が続かなくなることに直結します。介護の中心にある問題です。

体重が落ちているなら、必ず伝えてください。数字で伝えると、深刻さが伝わります。「半年で3キロ減った」という一言が、計画を動かします。

伝わりやすい言い方

同じ内容でも、伝え方によって受け取られ方が変わります。

具体的な出来事で伝えてください。「元気がない」ではなく「先週、3日続けて昼食を食べなかった」。事実のほうが、判断の材料になります。

頻度を添えると、さらに伝わります。「週に2回くらい」「毎日」「月に1回程度」。どれくらい起きているかで、対応の急ぎ方が変わります。

そして、いつからかを伝えてください。「1か月前から」「入院してから」「夏を過ぎたころから」。きっかけが分かれば、原因の見当がつきます。

希望も、はっきり伝えてください。「こうしたい」「これは困る」。遠慮して曖昧に伝えると、意図と違う計画になります。

メモを渡すという方法

訪問の時間は限られています。準備しておくと、話が進みます。

気づいたことを、日ごろから書き留めておいてください。カレンダーの余白でも、手帳でも構いません。訪問のときに、まとめて伝えられます。

本人の前で言いにくいことは、紙に書いて渡してください。本人を傷つけずに伝える方法として、ケアマネジャーも理解しています。あとで電話で伝えることもできます。

離れて暮らす家族は、訪問の時間に立ち会えないことがあります。その場合、事前にメールや電話で伝えておいてください。連絡の方法を、最初に確かめておくと便利です。

そして、伝えたことがどうなったかを確かめてください。次の訪問のときに聞けば済みます。言いっぱなしにせず、結果まで見ることが重要です。

担当者会議を使う

関わる人が集まって話す場が、定期的に設けられます。

ケアマネジャー、サービスの事業者、本人、家族。それぞれが把握していることを持ち寄る場です。ここで話したことは、全員に共有されます。

食事のことを話題にする良い機会です。ヘルパーが見ている冷蔵庫の中、通所の職員が見ている食べ方、配達員が気づいた変化。断片がつながることがあります。

家族は、遠慮せずに発言してください。専門職ばかりの場で言いにくいと感じる方がいますが、家族の情報が最も重要です。日常を知っているのは家族です。

参加できない場合は、事前に意見を伝えておいてください。書面でも構いません。ケアマネジャーが代わりに伝えてくれます。

相性が合わないと感じたとき

人と人の関係である以上、合わないことがあります。手立てを知っておいてください。

ケアマネジャーは、変更できます。事業所の中で担当を替えてもらう、あるいは別の事業所に移る。どちらも可能です。

言い出しにくい場合は、地域包括支援センターか、市町村の窓口に相談してください。間に入ってもらえます。本人から直接言う必要はありません。

ただし、変更が必ずしも解決になるとは限りません。何が不満なのかを整理してから判断してください。説明が足りないだけなら、伝えることで改善することがあります。

そして、我慢して続けることは避けてください。信頼できない相手に生活を任せることになります。長く付き合う相手だからこそ、合う人を選ぶ価値があります。

家族の負担も相談してよい

相談できるのは、本人のことだけではありません。

介護する家族が疲れている、眠れていない、働けなくなっている。これらも、相談すべき内容です。家族が倒れれば、本人の生活も成り立たなくなります。

短期の入所を使って休む方法があります。介護する人が休むこと自体が、利用の理由として認められています。罪悪感を持つ必要はありません。

そして、家族の中で介護の分担が偏っている場合も、相談できます。第三者が入ることで、話し合いが進むことがあります。家族だけで解決しようとすると、こじれます。

感情的になってしまう、手を上げそうになる。この段階でも、相談してください。責められることではなく、支援が必要な状態です。

連絡の取り方を決めておく

いざというときに連絡がつかないと、困ります。最初に確かめておいてください。

連絡先と、対応できる時間帯を聞いておいてください。事業所の営業時間、夜間や休日の連絡先。緊急の場合にどこへかければよいかを、把握しておく必要があります。

そして、電話がよいか、メールがよいかも確かめてください。働いている家族は、日中に電話を受けられないことがあります。方法を決めておくと、行き違いが減ります。

離れて暮らす家族は、自分の連絡先を伝えておいてください。本人と同居家族だけが登録されていて、遠方の家族に連絡が来ないことがあります。

そして、担当者が替わることがあります。異動や退職で、引き継ぎが行われます。替わったときは、あらためて状況を伝えてください。引き継ぎが十分でないことがあります。

長く付き合う相手として

ケアマネジャーとの関係は、何年も続くことがあります。

信頼できる相手を得ることは、介護を続けるうえで大きな支えになります。制度の知識、地域の事業者の実情、経験にもとづく見通し。家族だけでは持てないものを持っています。

そのためには、こちらも情報を出す必要があります。都合の悪いことを隠すと、適切な提案が受けられません。経済的な事情、家族の関係、本人の性格。伝えるほど、計画は現実的になります。

そして、感謝を伝えることも関係を保ちます。うまくいったことを伝えるだけで、次の提案が出やすくなります。

困ったときだけでなく、定期の訪問のたびに近況を伝えてください。小さな変化の積み重ねが、大きな問題を防ぎます。相談は、早いほど手が多くあります。

制度のことも、あわせてご相談ください

配食のふれ愛 太子店は、太子町を中心に南河内エリアでお弁当をお届けしています。ケアマネジャーさんからのご相談、自治体の助成を使ったご利用についてもお受けしています。「どこに聞けばいいか分からない」という段階でも構いません。まずはお問い合わせください。

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関連用語

ケアマネジャー

介護保険のケアプランを作り、サービス事業者との調整を担う専門職です。

低栄養

エネルギーとたんぱく質が不足した状態。高齢者の要介護化の入口になります。

誤嚥性肺炎

食べ物や唾液が気管に入って起きる肺炎。高齢者の肺炎の多くを占めます。

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