エネルギーとは
エネルギーとは、生きていくために欠かせない力の源のことです。
このエネルギーのうち30%は運動などの身体活動に使われていますが、半分の60%は体温維持や消化などの生命維持を行う基礎代謝として利用されています。
例えば30〜40代の女性が1日に必要なエネルギーは1日2000kcalとされており、基礎代謝はその60%の1200kcalです。
エネルギー不足になると健康な体を維持することができませんし、反対にエネルギー過多になると肥満や生活習慣病などの原因となります。
体格や性別によっても1日に必要なエネルギーは異なるため、自分の基礎代謝量やエネルギー量を知ることが大切です。
エネルギー生産栄養素
このエネルギーは別名「熱量」ともよばれており、その多くは食事から摂取する三大栄養素のたんぱく質・脂質・炭水化物から作られています。
このようにエネルギーを作り出す栄養素は「エネルギー生産栄養素」と呼ばれており、生命維持に不可欠なものです。
炭水化物(糖質)1gで4kcal、タンパク質1gで4kcal、脂質1gで9kcalを作り出すことができます。
このカロリー(kcal)とはエネルギーの単位で、1リットルの水の温度を1℃上げるのに必要なエネルギーのことです。
エネルギーが不足するとどうなる?
エネルギーが不足すると、体脂肪の減少以外にも筋肉量の低下や皮膚の乾燥など体の様々な場所で異常がおこります。
このようなエネルギーや栄養不足の状態が続いてしまうと、フレイル(虚弱)・サルコペニア(筋力低下)・ロコモティブシンドローム(運動機能の低下)などの引き金になることがあります。
過剰なダイエットなどは控え、必要なエネルギーはしっかりとバランスの良い食事から摂取しなければなりません。
エネルギーを過剰摂取するとどうなる?
カロリーを摂りすぎると、余ったエネルギーが体内で脂肪として蓄積されます。
その結果、肥満や高血圧、糖尿病、脂肪肝などの生活習慣病や、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病などを引き起こします。
摂取したエネルギーの余剰分は、しっかりと体を動かして消費するようにしましょう。