介護のお金の上限|配食のふれ愛 太子店 健康コラム

3つの負担軽減制度

介護費用には上限を設ける制度があります。ただし、多くは申請しないと適用されません。知らずに払い続けている方がいます。

制度内容
高額介護サービス費1か月の介護サービス自己負担額が上限を超えた分が戻る
高額医療・高額介護合算制度1年間の医療費と介護費の合計が上限を超えた分が戻る
特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)施設入所・ショートステイの食費・居住費が軽減される

高額介護サービス費

1か月に支払った介護サービスの自己負担額(1〜3割部分)が一定額を超えると、超えた分が払い戻されます。上限は所得によって段階的に決まります。

対象にならないもの:

  • 福祉用具の購入費、住宅改修費
  • 施設の食費・居住費(こちらは負担限度額認定の対象)
  • 日常生活費(おむつ代、理美容代など)
  • 区分支給限度額を超えて自費で使った分
  • 介護保険外のサービス(配食、家事代行など)

最初の該当時に市区町村から申請書が届きます。一度申請すれば、以降は自動的に同じ口座へ振り込まれる自治体が多いです。ただし最初の申請は必要です。

医療と介護を合算する

1年間(8月〜翌7月)の医療保険と介護保険の自己負担額を合計し、上限を超えた分が戻ります。医療も介護も使っている世帯では、これが効きます。

申請は加入している医療保険の窓口(国民健康保険なら市区町村、後期高齢者医療なら広域連合)です。介護保険の窓口ではないことに注意してください。

時効は2年です。過去の分もさかのぼって申請できる場合があります。

施設の食費・居住費を下げる

特別養護老人ホーム、老健、ショートステイなどでは、食費と居住費が全額自己負担です。所得と資産が一定以下の方は、負担限度額認定を受けることで大きく軽減されます。

  • 市区町村へ申請し、負担限度額認定証の交付を受ける
  • 認定証を施設に提示する
  • 毎年更新が必要(有効期間は8月から翌7月)
  • 預貯金などの資産要件があります(単身・夫婦で額が異なる)

更新を忘れると軽減が切れます。毎年6〜7月頃に案内が届くので、必ず手続きしてください。

その他の助成

  • おむつ代の助成・医療費控除:市区町村の助成制度、または医師の証明で医療費控除の対象に
  • 社会福祉法人による利用者負担軽減:低所得の方が対象
  • 障害者控除:要介護認定を受けている方が、市区町村の認定を受けると所得税・住民税の障害者控除が使えることがあります
  • 医療費控除:訪問看護、通所リハビリなど、一部の介護サービスは医療費控除の対象になります

とくに障害者控除は知られておらず、使われていません。要介護認定を受けている方は、市区町村の窓口で「障害者控除対象者認定書」について尋ねてみてください。

まとめて相談する

これらの制度は窓口がばらばらで、自分で調べきるのは大変です。ケアマネジャーと地域包括支援センターに、「使える軽減制度を全部教えてください」と聞くのが早道です。

介護費用が家計を圧迫すると、食事から削られていきます。食費を削って栄養が落ちるのは、いちばん高くつく節約です。制度で使えるものは使ってください。

申請しなければ戻らない

負担を軽くする制度に共通する特徴があります。知っておくかどうかで、金額が変わります。

多くの制度は、自動的には適用されません。申請して初めて、対象になるかどうかが判断されます。条件を満たしていても、黙っていれば何も起きません。

市町村から案内が届く場合もありますが、届かないこともあります。案内が来ないから対象外だ、と判断しないでください。心当たりがあれば、こちらから問い合わせてください。

そして、さかのぼって申請できる期間には限りがあります。気づくのが遅れると、戻るはずだった分が受け取れなくなります。早めに確かめる価値があります。

まとめて相談できます。役所の介護保険の担当課に「負担が重いので、使える制度を教えてほしい」と伝えてください。制度の名前を知らなくても構いません。

月々の負担に上限がある仕組み

介護のサービスを使ったときの自己負担には、月ごとの上限が定められています。

上限を超えて支払った分は、申請すれば戻ってきます。上限額は、世帯の所得によって段階が分かれています。所得が低いほど、上限も低く設定されています。

一度申請すれば、その後は自動的に振り込まれる自治体が多くあります。ただし、最初の申請は必要です。該当しているのに手続きをしていない方がいます。

ただし、すべての費用が対象になるわけではありません。食費、部屋代、日用品費、保険の対象外のサービス。これらは、この計算に含まれません。配食の費用も対象外です。

いくら戻るかは、使ったサービスの内容によります。正確な計算は、役所かケアマネジャーに確かめてください。明細を持っていくと、話が早く進みます。

医療と介護を合わせて見る仕組み

両方を使っている方には、別の制度があります。

1年間に支払った医療と介護の自己負担を合わせて、上限を超えた分が戻る仕組みです。それぞれ単独では上限に達しなくても、合わせると超えることがあります。持病があり、介護も受けている方が該当しやすくなります。

年に一度の計算になるため、気づきにくい制度です。1年分の負担を振り返る機会を、意識して作ってください。領収書を保管しておくと役立ちます。

手続きは、加入している医療保険の窓口で行います。介護の窓口とは別になることがあります。どちらに聞けばよいか分からなければ、役所で確かめてください。

該当する方には案内が届くこともあります。ただし、届かない場合もあるため、こちらから確かめる価値があります。

施設の食費と部屋代を軽くする仕組み

施設に入っている方、短期の入所を使う方に関わる制度です。

施設での食費と部屋代は、保険の対象外で自己負担です。しかし、所得と資産の条件を満たす方は、負担を軽くしてもらえます。この差は大きく、月々の金額が変わります。

申請が必要で、認定を受けると証明書が発行されます。これを施設に提示することで、軽減された金額になります。持っているだけでは適用されません。

資産の条件があるため、預貯金の状況を申告する必要があります。通帳の写しを求められることがあります。手続きの内容は、役所で確かめてください。

短期の入所でも対象になります。介護する家族が休むために使う場合も、同じです。該当しそうなら、使う前に申請しておいてください。

医療費の負担を軽くする仕組み

介護だけでなく、医療の側にも同様の制度があります。

1か月の医療費の自己負担に、上限が定められています。入院や手術で高額になった場合、超えた分は戻ります。事前に手続きをしておけば、窓口での支払い自体を上限までにできます。

入院が決まったら、加入している医療保険の窓口に相談してください。あとから戻す手続きより、事前の手続きのほうが負担が軽くなります。病院の相談員も案内してくれます。

そして、入院中の食事代にも、負担を軽くする仕組みがあります。所得の条件があります。該当するかどうかを確かめてください。

複数の医療機関にかかっている場合、合算できることがあります。領収書を保管しておいてください。計算の対象になるかは、窓口で確かめられます。

税の申告でも負担が減ることがある

直接の給付ではありませんが、税の面から負担が軽くなる場合があります。

1年間に支払った医療費が一定額を超えると、申告によって税が軽くなる仕組みがあります。介護のサービスの一部も、この対象になることがあります。どれが対象かは、税務署か役所で確かめてください。

領収書の保管が前提になります。捨ててしまうと、証明できません。1年分をまとめて保管する習慣をつけてください。

そして、障害者に関する控除の対象になる場合があります。要介護の認定を受けている方が、一定の条件で対象になることがあります。市町村の証明が必要です。

これらは、申告しなければ適用されません。確定申告の時期に、まとめて確かめてください。分からなければ、税務署で相談できます。

配食や保険外のサービスの費用

制度の対象にならない費用も、生活の中では大きな比重を占めます。

配食の費用は、介護保険の負担の上限には含まれません。全額が自己負担になります。ただし、市町村独自の助成がある場合があります。

この助成は、介護保険とは別の制度です。役所の高齢福祉の担当課に確かめてください。対象になれば、1食あたりの負担が下がります。

そして、使う回数を調整することで、費用を抑えられます。毎日でなくてよい、昼だけでよい。無理のない範囲から始めてください。

費用の全体を見て判断することが重要です。保険のサービスにも自己負担があります。何にいくらかかるかを一覧にしてもらうと、判断しやすくなります。

まとめて相談する

制度が多く、個別に調べるのは負担です。まとめて聞く方法があります。

役所の介護保険の担当課で、「負担が重い」と伝えてください。使える制度を一通り確かめてもらえます。制度の名前を知っている必要はありません。

ケアマネジャーも、費用の相談に応じます。いま使っているサービスの内訳を把握しているため、具体的な話ができます。遠慮せずに伝えてください。

地域包括支援センターでも相談できます。介護に限らず、生活全体を見て提案してもらえます。年金や生活費のことも含めて相談できます。

そして、払えない状態が続くなら、早く相談してください。サービスを止めてしまうと、状態が悪くなり、結果として費用が増えます。使える制度は、想像より多くあります。

領収書と明細を保管する

制度を使うには、支払った証拠が要ります。習慣にしておいてください。

介護のサービスの明細、医療機関の領収書、薬局の領収書。1年分をまとめて保管する場所を決めておいてください。封筒一つで足ります。

そして、月ごとにいくら払っているかを記録しておくと、負担の全体が見えます。「なんとなく高い」ではなく、数字で把握できます。相談するときにも役立ちます。

離れて暮らす家族が費用を確かめる場合も、この記録が手がかりになります。本人は「大丈夫」と言うことが多いものです。実態は、明細に表れます。

捨ててしまうと、あとから証明できません。戻るはずだった分が受け取れなくなります。1年間は保管してください。

負担が変わる時期に確かめ直す

一度確かめて終わりにせず、節目ごとに見直してください。

所得や世帯の構成が変わると、上限の段階も変わります。配偶者が亡くなった、同居していた家族が転出した、年金の額が変わった。こうした変化があれば、負担が軽くなる可能性があります。

制度そのものが改定されることもあります。上限の額や、対象の条件が見直されることがあります。年度が変わる時期に、案内が届くことがあります。

そして、使うサービスが増えたときも確かめてください。これまで上限に届いていなかった方が、該当するようになることがあります。ケアマネジャーに聞けば分かります。

制度のことも、あわせてご相談ください

配食のふれ愛 太子店は、太子町を中心に南河内エリアでお弁当をお届けしています。ケアマネジャーさんからのご相談、自治体の助成を使ったご利用についてもお受けしています。「どこに聞けばいいか分からない」という段階でも構いません。まずはお問い合わせください。

メニュー詳細を見る 無料試食を申し込む

関連用語

ケアマネジャー

介護保険のケアプランを作り、サービス事業者との調整を担う専門職です。

配食サービス

栄養に配慮した食事を自宅へ届けるサービス。安否確認を兼ねる場合があります。

関連コラム

ケアマネジャーへの相談のしかた

ケアマネジャーに何を伝えるべきか、食事に関する相談の切り出し方を整理します。担当を変えたいときの手順も説明します。

地域包括支援センター

地域包括支援センターの役割と、相談できる内容を整理します。介護保険を使っていない段階でも使えること、費用がかからないことを説明します。

お金の管理ができなくなったとき

判断力が低下したときの金銭管理の支援制度を整理します。日常生活自立支援事業と成年後見制度の違い、使い分けを解説します。

介護のことをもっと詳しく

介護保険や事業所探し、福祉用具の選び方は、同じ株式会社京谷商会が運営する情報サイトにまとめています。

介護保険のしくみ

介護の窓口(kaigoinfo.com)の記事。保険料・自己負担・使えるサービスの全体像を整理しています。

地域包括支援センターとは

介護の窓口の記事。高齢者のことなら最初に相談できる公的な窓口です。

介護の相談先が分からないとき

介護の窓口の記事。どの段階で誰に聞けばよいかを一覧にしています。