配食サービスの確認12項目|配食のふれ愛 太子店 健康コラム

国が示している基準がある

厚生労働省は「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン」を示しています。配食が単なる弁当宅配ではなく、高齢者の栄養状態を支える事業として位置づけられているためです。

ガイドラインが求めている主な点は次のとおりです。

  • 管理栄養士・栄養士が献立作成に関与している
  • 利用者の状態(身体状況、食事の形態、疾患)を把握している
  • 療養食(エネルギー調整、たんぱく質調整など)に対応できる
  • 継続的に状態を確認し、必要に応じて見直す
  • 異変に気づいたときの連絡体制がある

「管理栄養士が献立を作っているか」は、最初に確認すべき項目です。

ガイドラインに沿っているかは、電話で聞ける

ガイドラインは事業者に守る義務を課すものではなく、あくまで指針です。そのため「沿っています」と名乗ることは誰でもでき、名乗っていない事業者が沿っていないとも限りません。確かめるには、次のように具体的に聞くのがいちばん早い方法です。

  • 「献立は管理栄養士さんが作られていますか」
  • 「エネルギーと塩分は、1食あたりどれくらいですか」
  • 「食べる人の状態を、最初にうかがう機会はありますか」
  • 「様子が変だと感じたとき、どちらに連絡が入りますか」

この4つに、その場ですらすら答えが返ってくるかどうかで、体制があるかどうかはおおよそ分かります。言葉に詰まる、あとで折り返すと言われる、という反応そのものが判断材料です。電話口の方が答えられないのは、社内で共有されていないということだからです。

配食サービスそのものの仕組みや、利用を始めるまでの流れは配食サービスの確認12項目にまとめています。この記事は、そこから一歩進んで事業者を横に並べて比べる段階のためのものです。

確認する12項目

項目見るところ
1. 栄養管理管理栄養士が献立を作成しているか。栄養成分が表示されているか
2. 食事形態普通食のほかに、やわらかい形態、きざみ、一口大、ムース食があるか
3. 療養食エネルギー調整、たんぱく質調整に対応できるか
4. アレルギー個別対応ができるか。表示は正確か(アレルギー表示)
5. 手渡しか置き配か安否確認をするなら手渡しが必須
6. 異変時の連絡応答がないとき、誰にどう連絡するか。事前に取り決めがあるか
7. 配達時間時間帯を指定できるか。幅はどれくらいか
8. 頻度週1回だけ、昼だけ、といった使い方ができるか
9. 変更・休止いつまでに連絡すればよいか。長期の休止は可能か
10. 契約最低利用回数、解約条件、違約金の有無
11. 費用1食あたりの金額、配達料、自治体助成の対象か
12. 味必ず試食する。続かない最大の理由は「口に合わない」

栄養表示のどこを見るか

栄養成分が書いてあること自体は珍しくありません。見るべきなのは数字そのものより、どの数字が書かれていないかです。

項目目安書かれていないときに疑うこと
エネルギー1食400〜600kcal前後量の設計をしていない可能性
たんぱく質1食15〜20g前後主菜が小さく、副菜でかさを増している場合がある
食塩相当量1食2〜3g前後味付けの基準を持っていない可能性
炭水化物・脂質表示は任意無くても問題にはならない

3食すべてを配食にするのでなければ、1食の数字だけで良し悪しは決まりません。朝食と夕食がご家庭の食事なら、配食の1食は昼の1食ぶんです。医師や管理栄養士から1日あたりの指示が出ている場合は、その指示と照らして考えてください。エネルギーやたんぱく質、塩分の調整が必要な方は、対応できるかを先に聞き、対応食の栄養表示も見せてもらうことをおすすめします。

1食にどれだけ入っていればよいかの考え方は高齢者のお弁当の理想形にまとめています。

費用と契約 — 解約条件のどこを読むか

費用は1食あたりの金額だけでは比べられません。次の3つを足して、1か月あたりいくらになるかで比べてください。

  • 本体価格。食事形態や対応食で変わることがあります
  • 配達料。1回ごとか、月ぎめか。無料になる条件があるか
  • 入会金・年会費・容器代。初回だけかかるものも合わせて見ます

契約書で読んでおきたいのは次の4か所です。

読むところ確かめること
最低利用回数週◯回以上といった縛りがあるか。下回ったときの扱い
変更の締切何日前まで、何時までに連絡すればよいか
長期の休止入院中に止められるか。休止中に費用が発生するか
解約何日前の連絡が必要か。違約金や、前払いぶんの返金があるか

高齢の方の利用では、入院による長期の休止がいちばん起きやすい場面です。そのときに止められるか、費用が続くかは、契約前に必ず確かめてください。口頭の返事で済ませず、書面のどこに書いてあるかを指してもらうと確実です。

自治体の助成が使えるかを調べる

多くの市町村が、ひとり暮らしの高齢の方などを対象に配食の費用の一部を助成しています。助成には対象の事業者が決まっている場合があるため、事業者を決める前に調べる順番が大切です。

  • 問い合わせ先は市町村の高齢福祉の窓口、または地域包括支援センター
  • 聞くこと:対象になる条件、助成の額、指定の事業者があるか、申請から開始までの日数
  • 介護保険の要介護認定とは別の制度です。認定が無くても対象になる市町村があります

制度の中身は配食サービスの助成制度、介護保険と食事にまとめています。

見落とされやすい2つ

ひとつめは「6. 異変時の連絡」です。安否確認を期待して配食を頼んでも、「応答がなかったときにどうするか」が決まっていなければ意味がありません。次を確認してください。

  • 応答がないとき、どこまで確認するか(呼びかけ、電話、近隣)
  • 誰に連絡が入るか(家族、ケアマネジャー、地域包括支援センター)
  • 鍵を預けているか、緊急連絡先は最新か

ふたつめは「9. 変更・休止」です。入院、家族の帰省、旅行。高齢者の生活には予定外の変更がつきものです。変更が何日前まで可能か、休止に費用がかかるかを、契約前に確かめてください。

2〜3社を比べるときの進め方

やみくもに資料を集めても比べられません。次の順番で進めると、2週間ほどで決められます。

順番すること目安
1市町村の窓口で助成の有無と指定事業者を確認する1日
2候補を2〜3社に絞り、上の12項目を電話で聞く2〜3日
3全社の無料試食を申し込む。同じ週にそろえる1週間
4ご本人に食べていただき、残った量と感想を見る試食当日
51か月あたりの費用を出して決める1日

試食は同じ週にそろえてください。時期が離れると体調や気候で食欲が変わり、味の差なのか体調の差なのか分からなくなります。また、比べるのはご家族ではなく召し上がるご本人です。ご家族の口に合うかどうかは、判断の材料になりません。

試食で見るところ

おいしいかどうかは、ご本人に聞けば分かります。ご家族が見るのは、そのまわりです。

  • どれだけ残ったか。感想より残した量のほうが正直です
  • 何を残したか。主菜が残るなら硬さ、副菜が残るなら味付けを疑います
  • ふたが開けられるか。力が弱い方には、これが続かない理由になります
  • 器の深さと大きさ。浅い器はすくいにくく、こぼれます
  • 温め方。電子レンジの操作をご本人ができるか。何分かかるか
  • 容器の後始末。回収か、ご家庭で捨てるか。捨てる量は負担になります

食事形態が合っているかどうかも、試食のときに見ておきます。きざみ食とは?で寸法の目安を確かめてから、実物と見比べてください。

安さで選ぶと、結局残る

1食あたり数十円の差より、「食べきれるかどうか」のほうが重要です。

  • 量が多すぎて半分残す → 実質的に2倍の価格
  • 硬くて食べられない → 主菜だけ残る。たんぱく質が入らない
  • 味が濃すぎる/薄すぎる → 続かない
  • 冷凍で解凍が必要 → 本人が扱えない

必ず試食してから決めてください。多くの事業者が無料試食を用意しています。1社だけでなく、2〜3社を比べるのが確実です。

配食のふれ愛 太子店の場合

  • 管理栄養士が献立を作成。栄養成分を表示しています
  • 複数の食事形態。普通食・小町食・きざみ・一口大・ムース食
  • カロリー調整食・たんぱく調整食に対応
  • 手渡しでお届け。お顔を見て、ひと声かけます
  • 1食から、週1回から
  • 無料試食あり

ほかの事業者と比べていただいて構いません。ご本人が続けられるかどうかが、いちばん大切です。まずは試食からお申し込みください。

本人に合うかどうかは、届いてから分かる

資料や電話で確かめられることには限りがあります。実際に始めてから見るべき点があります。

まず、食べきれているかです。残す量が多いなら、量が合っていないか、形が合っていないか、味が合っていないかのいずれかです。残っている中身を見れば、どれが原因かの見当がつきます。野菜だけ残る、肉だけ残る。それぞれ意味が違います。

次に、受け取り方です。玄関まで出られるか、置き配で困らないか、時間帯が生活に合っているか。中身が良くても、受け取れなければ続きません。手渡しか置き配かは、見守りの意味でも違いが出ます。

そして、本人がどう感じているかです。「まずい」と言わなくても、楽しみにしていないなら、長くは続きません。週に何回にするか、どのメニューを選ぶかを本人と一緒に決めると、続き方が変わります。

合わないと感じたら、事業者に伝えてください。量を減らす、形を変える、回数を変える。相談で解決することが多くあります。それでも合わなければ、別の事業者を試してかまいません。

契約したあとに確かめること

始めてから1か月ほどの間に、確かめておくとよい点があります。

請求の内容です。実際に届いた回数と、請求されている金額が合っているか。休んだ日の扱い、休日の加算、配達料の有無。最初の請求書で確かめてください。

休みの連絡方法も、早いうちに確かめてください。いつまでに連絡すれば当日分を止められるか。入院や外出の予定があるとき、この期限を知らないと無駄が出ます。

そして、緊急のときの対応です。応答がなかった場合に、誰にどう連絡が入るか。離れて暮らす家族は、自分の連絡先が登録されているかを確かめてください。

助成を使っている場合は、更新の時期も確かめてください。年度ごとに申請が必要な自治体があります。手続きを忘れると、自己負担が増えます。

制度のことも、あわせてご相談ください

配食のふれ愛 太子店は、太子町を中心に南河内エリアでお弁当をお届けしています。ケアマネジャーさんからのご相談、自治体の助成を使ったご利用についてもお受けしています。「どこに聞けばいいか分からない」という段階でも構いません。まずはお問い合わせください。

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関連用語

配食サービス

栄養に配慮した食事を自宅へ届けるサービス。安否確認を兼ねる場合があります。

管理栄養士

国家資格を持つ栄養の専門職。献立設計と栄養指導を行います。

介護食

かむ力・飲み込む力に合わせて形や硬さを調整した食事の総称です。

見守りサービス

高齢者の安否や体調の変化を定期的に確認するしくみです。

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