センサー見守りでできること、できないこと|配食のふれ愛 太子店 健康コラム

機器の種類

種類置く場所検知するもの
人感センサー廊下、トイレ、居間人の動き。一定時間動きがないと通知
開閉センサー冷蔵庫、トイレのドア、玄関開け閉め。生活のリズムが見える
家電の使用通知電気ポット、照明、テレビ使ったかどうか
電力の使用量分電盤普段と違う電気の使い方
カメラ居間、玄関映像そのもの
ウェアラブル腕、首脈拍、転倒、位置情報

費用も設置の手間も幅があります。工事が要らず、コンセントに挿すだけ、あるいは電池式で貼るだけ、という製品が増えています。賃貸でも導入できるかは、工事の有無で判断してください。

できること

  • 24時間、途切れずに見られる。訪問型にはできない点です
  • 生活のリズムの変化が分かる。起きる時間が遅くなった、夜のトイレが増えた、といった傾向が数値で残ります
  • 本人の手間がいらない。ボタンを押す必要も、電話に出る必要もありません
  • 遠方の家族がスマートフォンで確かめられる。

2つ目は見落とされがちですが、実は最も価値がある部分です。夜間のトイレの回数が増えたことが、体調の変化の最初の兆しであることがあります。

できないこと

  • 理由が分からない。動きがないのは、倒れているのか、外出しているのか、よく眠っているのか
  • 誤報が出る。ペットが動く、来客がある、センサーの向きがずれる
  • 顔色・声は分からない。むくみ、呂律、表情は機器では取れません
  • 誰も駆けつけない。通知が届くだけです。行く人を別に決める必要があります
  • 電池切れ・通信断で止まる。止まったことに気づかないと、見守っているつもりの空白ができます

最後の点は現実によく起きます。月に一度、通知が正常に届いているかを確かめる日を決めてください。

カメラを使うかどうか

カメラは情報量が多い一方で、本人の抵抗が最も強い手段です。導入するなら次を守ってください。

  1. 本人に説明し、同意を得る。黙って設置しない
  2. 置く場所を限る。寝室・浴室・トイレには置かない
  3. 誰が見られるかを決める。家族の誰までか、映像を保存するか
  4. 切れるようにする。本人がオフにできる状態にしておく

認知症がある場合でも、説明を省いてよい理由にはなりません。理解できる形で伝え、本人の反応を見ることが前提です。認知症の方の見守りは認知症の方の見守りで扱っています。

人の訪問と組み合わせる

センサーの弱点は、そのまま訪問型の強みです。配食のように毎日人が訪ねる仕組みと組み合わせると、昼は人が確かめ、夜は機器が見るという形になります。

組み合わせ方は見守りの種類と選び方をご覧ください。

何を検知しているのかを理解する

機器を選ぶ前に、それが何を見ているのかを知っておいてください。ここを誤解すると、期待外れになります。

人の動きを捉えるものは、決められた範囲を通ったかどうかだけを見ています。倒れたことを直接検知しているのではなく、一定時間動きがないことから推測しています。ですから、寝ているのか倒れているのかは区別できません。

扉の開閉を見るものは、生活の動きを間接的に捉えます。冷蔵庫、トイレ、玄関。毎日必ず開けるはずの扉が開かなければ、異常として通知されます。複数の扉を組み合わせることで、生活の様子が見えてきます。

電気や水道の使用量を見るものもあります。いつもと違う使い方をしていれば分かる、という仕組みです。機器を家の中に置く必要がなく、本人の負担が少ない点が利点です。

電気ポットや照明の操作を知らせるものもあります。本人が普段どおりに使うだけで、家族に通知が届きます。操作を覚える必要がないため、記憶に不安がある方でも使えます。

できることの範囲

機器が得意とする領域を整理します。

まず、24時間途切れないことです。人が訪ねる形では埋められない、夜間や休みの日を埋められます。これが最大の利点です。

そして、本人が意識しなくてよいことです。ボタンを押す、応答する、操作を覚える。こうした負担がありません。認知の症状がある方でも使えるのは、この点によります。

記録が残る製品もあります。いつ起きたか、いつトイレに行ったか、どれくらい動いたか。日ごとの変化を比べられるため、少しずつ進む変化に気づけます。

離れて暮らす家族が、手元の画面で確かめられる形も多くあります。毎日電話をかけなくても、動いていることが分かります。本人にとっても、干渉されすぎない形になります。

できないことの範囲

期待しすぎると、防げなかったときに失望します。限界を知っておいてください。

原因は分かりません。動きがないという情報だけでは、倒れているのか、外出しているのか、来客中なのかは判断できません。結局、誰かが確かめに行く必要があります。

そして、体調の変化は分かりません。熱がある、食べていない、元気がない。これらは、動いていれば検知されません。機器は、生活が止まったことしか教えてくれません。

誤って通知されることもあります。外出が長かった、いつもと違う時間に寝た、機器の前を通らなかった。何度も誤報が続くと、家族が反応しなくなります。これが最も危険な状態です。

電池切れや故障もあります。動いていると思い込んでいたら、止まっていた。定期的に動作を確かめる必要があります。

カメラを使うかどうか

最も情報量が多い一方で、最も慎重に扱うべき手段です。

映像があれば、状況がすぐ分かります。倒れているのか、来客中なのか、いつもと違うのか。判断が早くなります。この点で、他の機器とは決定的に違います。

しかし、監視されていると感じる方が多くいます。無断で設置すれば、信頼を失います。一度こじれると、他の支援も入りにくくなります。必ず本人の同意を得てください。

設置する場所も、話し合って決めてください。居間や玄関にとどめ、寝室や浴室、トイレには置かない。この線引きがあれば、受け入れられることがあります。

そして、誰が映像を見られるかを決めておいてください。家族の中でも、範囲を限る必要があります。本人の尊厳に関わる問題です。

通知を受けたあとの動き

機器を入れるとき、最も重要なのは、通知の先にある行動です。

通知を受け取っても、確かめに行けなければ意味がありません。遠方の家族だけが受け取る形では、到着まで何時間もかかります。近くに確かめに行ける人を、あわせて決めておいてください。

近所の方、親戚、ケアマネジャー、大家。誰でもよいので、駆けつけられる人を確保してください。本人の了解を得たうえで、連絡先を交換しておいてください。

そして、室内に入れるかどうかを決めておいてください。鍵がなければ、外から呼ぶことしかできません。鍵の扱いは鍵をどうするかにまとめています。

駆けつけを含むサービスもあります。費用は上がりますが、近くに頼れる人がいない場合は選択肢になります。1回ごとの費用がかかる形が多いため、条件を確かめてください。

費用と契約の確かめ方

導入の前に、金額の全体を把握してください。

初期費用と月々の費用の両方を確かめてください。機器の代金、設置費、通信費、月々の利用料。安く見えても、合計すると負担が大きい場合があります。

そして、通信の環境が必要かどうかを確かめてください。家に回線がない場合、別に契約が要ることがあります。本人が使っていない設備を新たに引くと、費用が増えます。

解約の条件も聞いておいてください。最低の利用期間、違約金、機器の返却。状態が変われば、やめることもあります。

自治体が費用を補助している場合があります。導入の前に、役所か地域包括支援センターに確かめてください。知らずに全額を負担している方がいます。

人の訪問と組み合わせる

機器だけで完結させないでください。人が関わる部分を必ず残してください。

機器は、生活が止まったことしか教えてくれません。体調が落ちていること、食事が偏っていること、気持ちが沈んでいること。こうした変化は、人が見なければ分かりません。

配食で毎日顔を見て、機器で夜間を埋める。この組み合わせが、費用と効果の釣り合いの取れた形の一つです。介護のサービスを使っているなら、その日以外を機器で埋める考え方になります。

そして、話す機会も残してください。誰とも話さない生活が続くことは、それ自体が対処すべき状態です。機器では、この部分は埋まりません。

手段ごとの特徴は見守りの種類と選び方にまとめています。弱点を補い合う形を考えてください。

本人にどう説明するか

設置には、本人の理解が要ります。伝え方によって、受け入れられ方が変わります。

「見張るため」ではなく「何かあったときのため」と伝えてください。倒れて動けなくなったとき、早く見つけてもらえる。この利点は、本人にとっても意味があります。

そして、映像を撮らないものであれば、その点をはっきり伝えてください。「カメラではない」と分かるだけで、抵抗が下がることがあります。誤解したまま拒んでいる方がいます。

置く場所も、一緒に決めてください。勝手に設置すると、外されることがあります。本人が納得していれば、長く続きます。

そして、やめたくなったらやめられると伝えてください。取り返しのつかない決定だと感じると、慎重になります。試してみる、という形なら始めやすくなります。

定期的に動作を確かめる

入れたあとに放置すると、機能していない状態が続くことがあります。

電池の残量、通信の状態、通知が届くかどうか。月に一度は確かめてください。止まっていることに気づかないまま、安心しているのが最も危険です。

そして、生活が変わると、設定も合わなくなります。起きる時間が変わった、部屋の使い方が変わった、家具の配置が変わった。検知の条件を見直す必要があります。

誤報が続く場合は、設定を調整してください。そのままにすると、家族が通知に反応しなくなります。事業者に相談すれば、調整してもらえます。

そして、状態が変われば、機器そのものを見直してください。いま必要なものと、1年前に必要だったものは違います。費用の見直しにもつながります。

導入の前に自治体に確かめる

民間の契約を進める前に、公的な支援を確かめてください。

緊急通報の装置を貸し出している自治体があります。費用が無料か低額に設定されていることが多く、条件を満たせば使えます。一人暮らし、要介護の認定、所得といった条件が設けられている場合があります。

機器の購入や設置に補助を出している自治体もあります。知らずに全額を負担している方がいます。導入の前に確かめる価値があります。

そして、内容は市町村によってばらばらです。ほかの町の案内を見て「使えるはず」と思わないでください。住んでいる市町村で確かめてください。

まとめて聞くなら、地域包括支援センターです。「見守りの機器で使えるものはありますか」と尋ねてください。その町の状況を把握しています。

手渡しだから気づけることがあります

配食のふれ愛 太子店では、お弁当を玄関先で手渡しし、お変わりがないかを確認しています。応答がない場合は、あらかじめ伺ったご家族やケアマネジャーへご連絡します。見守りを兼ねた配食について、まずはお気軽にご相談ください。

メニュー詳細を見る 無料試食を申し込む

関連用語

見守りサービス

高齢者の安否や体調の変化を定期的に確認するしくみです。

認知症

記憶や判断の力が低下し生活に支障が出る状態。食事の場面にも影響が出ます。

関連コラム

見守りの種類と選び方

見守りの手段を訪問型・センサー型・緊急通報型・電話型に分けて、費用・分かること・限界を比べます。組み合わせ方の考え方も解説します。

認知症の方の見守り

認知症のある方の見守りで押さえる点を、火・水・外出・服薬・食事に分けて整理します。本人の尊厳を保ちながら危険を減らす考え方を解説します。

緊急時の連絡体制のつくり方

異変に気づいた人から家族・医療へつながる道筋を、事前にどう決めておくかを解説します。連絡先の並べ方、鍵の扱い、情報の置き場所まで整理します。

見守りにかかる費用

見守りの費用を、公費で賄えるもの・介護保険が使えるもの・実費のものに分けて整理します。市区町村の助成の探し方も解説します。

介護のことをもっと詳しく

介護保険や事業所探し、福祉用具の選び方は、同じ株式会社京谷商会が運営する情報サイトにまとめています。

離れて暮らす親を、どう見守るか

介護の窓口(kaigoinfo.com)の記事。見守りの手段を種類ごとに並べて比べています。

一人暮らしの親が心配になったとき

介護の窓口の記事。何から順に確かめればよいかを整理しています。

地域包括支援センターとは

介護の窓口の記事。見守りの相談を無料で受けてくれる、地域の最初の窓口です。