冷凍弁当と当日調理|配食のふれ愛 太子店 健康コラム

2つのやり方がある

配食サービスには、大きく分けて2つの方式があります。

冷凍宅配当日調理・手渡し
届き方宅配便で1〜2週間分まとめて毎日、決まった時間に
保存冷凍庫(場所が要る)その日に食べきる
食べる前の作業電子レンジで解凍が必要そのまま、または温めるだけ
安否確認できない(置き配が多い)できる
形態の変更次回注文から翌日から可能
受け取り不在でも置いていける在宅が必要
価格1食あたりやや安い傾向配達の手間が含まれる

冷凍が向かないことがある

冷凍宅配は便利ですが、高齢のご本人が一人で扱う場合、次のところでつまずきます。

  • 冷凍庫に入りきらない。10食分は思ったより大きい。既存の食材が押し出されます
  • 電子レンジの操作ができない。ワット数、時間、フィルムをはがすかどうか。認知機能が落ちてくると、ここで止まります
  • 解凍が不十分で、中が冷たい。食べにくく、残す原因になります
  • 「あるから、あとでいい」になる。いつでも食べられるものは、後回しにされます
  • 賞味期限を過ぎても冷凍庫に残り続ける。食べた量が誰にも分かりません

最後の点が重要です。冷凍庫にストックがあることと、実際に食べていることは別です。離れて暮らす家族が「弁当を送っているから大丈夫」と思っていて、実は溜まっていた、という例は珍しくありません。

当日調理が向く場面

  • 一人暮らしで、見守りも兼ねたい
  • 認知機能に不安がある(操作が不要)
  • 食事形態を細かく調整したい(きざみ、ムース、とろみ)
  • 生活のリズムを作りたい(毎日決まった時間に人が来る)
  • 体調の変化に気づいてほしい

冷凍が向く場面

  • 家族が同居していて、温めてあげられる
  • 本人に電子レンジの操作能力がある
  • 不在がちで、受け取りが難しい
  • 「作れない日だけ」の予備として置いておきたい
  • 週末だけ、夜だけといった不定期の使い方

併用がいちばん現実的

どちらか一方に決める必要はありません。

  • 平日の昼は当日調理の配食、休日は冷凍のストック
  • 普段は手渡し、家族の帰省時は不要なので休止
  • 災害時用に冷凍・レトルトを別途備蓄(災害への備え)

配食のふれ愛 太子店は当日調理・手渡しの方式です。週1回から、昼だけといった使い方ができます。ご本人が続けられる形を、ご一緒に決めさせてください。

事業者を比べるときの確認項目は配食サービスの確認12項目にまとめています。

冷凍が届いてからの扱いで差が出る

冷凍の弁当は、届いたあとの扱いで味も安全性も変わります。ここを知らずに使っていると、「冷凍はおいしくない」という評価になってしまいます。

まず、届いたらすぐ冷凍庫に入れてください。玄関に置いたまま数十分たつと、表面が解けはじめます。いったん解けたものを再び凍らせると、氷の粒が大きくなり、解かしたときに水が出て、味も食感も落ちます。

次に、冷凍庫の容量です。1週間分、2週間分をまとめて届ける事業者が多いため、置き場所が確保できるかを事前に確かめてください。入りきらずに冷蔵庫へ移すことになれば、日持ちの前提が崩れます。契約の前に、庫内を実際に測っておいてください。

そして、温め方です。指示された時間と出力を守ってください。短いと中心が冷たいまま、長いと水分が飛んでかたくなります。とくに、やわらかく作られた弁当は、加熱しすぎると別物になります。電子レンジの出力は機種によって違うため、最初の1回で様子を見て、その家に合った時間を決めてください。

当日調理が抱える弱点

当日調理にも弱点があります。良い面だけを見て選ぶと、あとで困ります。

最も大きいのは、受け取れる人がいないと成立しないことです。決まった時間に、誰かが受け取る必要があります。外出していた、寝ていた、気づかなかった。こうした日が続くと、食事が届かない日が生まれます。

そして、置いておける時間が短いことです。常温で作られたものは、時間がたつほど傷みます。受け取ってすぐ食べられない場合は、冷蔵庫に入れる必要があります。夏場は特に、この扱いが重要になります。

配達の範囲が限られることも弱点です。当日に届ける以上、事業者の拠点から遠い地域には届きません。地域によっては、そもそも選択肢がないことがあります。

そして、休みの日があります。年末年始、日曜、祝日。届かない日をどうするかを、契約の前に確かめてください。届かない日のために、冷凍を数食置いておくという組み方が現実的です。

味と見た目の差をどう見るか

冷凍と当日調理では、味と見た目に差が出ます。ただし、その差は思われているほど単純ではありません。

冷凍が不利なのは、食感です。水分の多い野菜、揚げもの、麺類は、凍らせて解かすと食感が落ちます。この点は、技術が上がった今でも完全には解決していません。

一方で、冷凍が有利な面もあります。作った直後の状態で凍らせるため、時間がたって味が落ちるということがありません。当日調理でも、作ってから届くまでに数時間かかっていれば、その間に味は落ちます。

温かさについては、当日調理でも冷めて届くことが多くあります。「当日調理だから温かい」とは限りません。保温の容器で届ける事業者もありますが、そうでない場合は温め直すことになります。だとすれば、冷凍との差は縮まります。

結局のところ、事業者ごとの差のほうが、冷凍か当日調理かの差より大きい場合があります。方式で決める前に、実際に食べてみてください。試食や、数日だけの注文を受けている事業者があります。

本人の生活のかたちで決まる

どちらが向くかは、方式そのものより、その方の暮らし方で決まります。判断のしかたを整理します。

自分で電子レンジを使える方なら、冷凍が向きます。食べたい時間に食べられ、外出していても困りません。体調によって食欲が変わる方にも、この自由度は大きな利点です。

電子レンジが使えない、あるいは使うことが不安な方には、冷凍は向きません。誰かが来て温める体制がなければ、冷凍庫にたまっていくだけになります。実際、こうして食べられずに残っている家庭があります。

一人暮らしで、人と会う機会が少ない方には、当日配達に別の価値があります。毎日、誰かが訪ねてくることそのものが、見守りになります。食事だけを見て判断しないでください。

認知の機能が落ちてきている方では、冷凍庫に入れ忘れる、期限を忘れる、何食残っているか分からなくなる、といったことが起きます。この場合も、届いたものをその場で食べる形のほうが確実です。

併用するときの具体的な組み方

どちらか一方に決める必要はありません。組み合わせたほうがうまくいく家庭が多くあります。具体的な組み方を挙げます。

平日は当日配達、休みの日は冷凍という形です。事業者が休む日を、冷凍で埋めます。これが最も多い組み方です。

昼は当日配達、夜は冷凍という形もあります。昼に人が来ることで見守りになり、夜は本人のペースで食べられます。家族が夜に来られる日は、家族が温めます。

そして、常備として冷凍を数食置いておく形です。体調を崩した日、家族が来られなかった日、配達が止まった日。この備えがあるかどうかで、いざというときの安心が違います。災害への備えとしても機能します。

費用は、方式によって差があります。一般に、当日調理のほうが1食あたりの単価が高くなる傾向があります。ただし、冷凍はまとめ買いで送料がかかることがあります。1か月の合計で比べてください。

始めてから見直す

最初に選んだ形が、そのままずっと合い続けるわけではありません。定期的に見直してください。

見直すきっかけになるのは、残す量です。届いたものが食べられずに残っているなら、量か味か形が合っていません。冷凍庫にたまっている、冷蔵庫に手つかずで入っている。こうした状態は、はっきりした合図です。

体重も見てください。配食を始めたのに体重が落ちているなら、食べられていないということです。週に1回量って記録しておけば、変化が数字で分かります。

そして、本人の状態が変わったときです。噛む力が落ちた、飲み込みにくくなった、電子レンジが使いにくくなった、外出が減った。これらは、方式を見直すきっかけになります。

事業者の変更は、思っているより簡単です。多くの事業者が、月単位や週単位で契約を変えられます。合わないまま続けるほうが損です。選び方は配食サービスの確認12項目にまとめています。

介護保険との関わりを確かめる

配食そのものは、介護保険の給付には含まれません。ただし、地域によっては別の仕組みで補助があります。

市町村が独自に行っている配食の事業があります。安否確認を兼ねた形で、費用の一部を市町村が負担する仕組みです。対象になる条件、金額、回数は市町村ごとに違います。地域包括支援センターに聞けば教えてもらえます。

ただし、こうした事業では、事業者や献立を選べないことがあります。費用は安く済みますが、やわらかさの段階や量の調整に対応できない場合があります。本人の状態に合うかどうかを確かめてください。

民間の事業者を使う場合は、原則として全額が自己負担です。ただし、要介護の認定を受けている方向けの割引を設けている事業者があります。問い合わせのときに確かめてください。

そして、ケアマネジャーに相談してください。その地域で使える仕組みと、実際の評判を知っています。自分で一から調べるより、はるかに早く適切な選択肢にたどり着けます。

献立の幅と、飽きへの対策

どちらの方式でも、いずれ必ず問題になるのが飽きです。半年、1年と続けるうちに、同じような献立が回ってくるようになり、食べる量が落ちます。この問題は、味の良し悪しとは別のところで起こります。

冷凍の場合、献立の種類がまとめて示されていることが多く、事前に何が来るかが分かります。種類が何通りあるのか、同じ献立が何週間で一巡するのかを、契約の前に確かめてください。数十種類あると書かれていても、実際に届く組み合わせが偏っていることがあります。

当日調理の場合は、その日ごとに献立が決まるため、季節のものが入りやすいという利点があります。行事の日に合わせた献立を出す事業者もあり、これは食卓の張りにつながります。ただし、選べないことがほとんどで、苦手なものが出ても替えられません。

飽きへの対策として現実的なのは、2つの事業者を併用することです。週の前半と後半で事業者を分けると、献立の重なりが減ります。手間はかかりますが、1つの事業者に絞るより長く続きます。

そして、1品だけ家で足すという方法があります。汁もの、漬物、果物、乳製品。手をかけずに足せるものを添えるだけで、同じ弁当でも印象が変わります。家族が関わる余地が残ることにも意味があります。

試すときの進め方

どちらが合うかは、実際に食べてみないと分かりません。契約する前の試し方を整理しておきます。

まず、試食や短期の注文ができるかを確かめてください。多くの事業者が、数食分だけの注文や、1週間だけの試用を受け付けています。いきなり長期の契約をせず、まず試すのが原則です。

試すときは、本人に食べてもらってください。家族が食べて「おいしい」と判断しても、本人の口に合うとは限りません。味の濃さ、やわらかさ、量。感じ方は年齢と体調で大きく変わります。

そして、1回ではなく数日続けて試してください。初日はおいしく感じても、3日目には飽きるということがあります。継続して食べられるかどうかが、本当に見るべき点です。

複数の事業者を同時に試すのも有効です。比べる相手があると、量、味、届け方の違いがはっきり見えます。一社だけを試すと、それが標準だと思い込んでしまいます。地域にどんな事業者があるかは、ケアマネジャーか地域包括支援センターで教えてもらえます。

毎日のことだから、抱え込まない

配食のふれ愛 太子店では、管理栄養士が献立を組んだお弁当を、太子町を中心とした南河内エリアへ手渡しでお届けしています。週に何回か、1日1食だけ。そんな使い方で構いません。「作れない日をなくす」ための手段として、ご相談ください。

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配食サービス

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介護食

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見守りサービス

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