リズムが崩れる理由

高齢になると、食事の時間が不規則になりやすくなります。

  • 予定がない。仕事も送り迎えもないので、時間を決める理由がない
  • 睡眠が乱れる。昼寝が長い、夜中に目が覚める
  • 空腹を感じにくい。加齢で食欲を調整するはたらきが弱まります
  • 外に出ない。日光を浴びないと体内時計がずれます
  • 運動量が少ない。お腹が空きません
  • 一人だと、食べなくても誰も困らない

結果として、朝食を抜く、昼と夕が近づく、夜中に菓子を食べる、といった形になります。1日2食では、必要な栄養量に届きません。

3食に分ける意味

高齢者では、まとめて食べても栄養が生かされません。

  • 一度に食べられる量が少ない。胃の容量も消化力も落ちています
  • たんぱく質は分けたほうが筋肉になる。1食に偏らせるより、毎食20g前後を3回のほうが効率がよいことが分かっています
  • 血糖の変動が緩やかになる血糖値の急上昇
  • 薬の飲み忘れが減る。食後に飲む薬が多いためです

食べられない方は、3食にこだわらず回数を増やす方法もあります(分けて食べる)。

リズムを作る具体策

  • 朝、カーテンを開けて日光を浴びる。体内時計が整い、夜眠れるようになります
  • 起床時間を固定する。就寝時間より、起きる時間を先に決める
  • 昼寝は15時まで、30分以内
  • 食事時間を決めて、時計に頼らず生活の中に組み込む。「朝ドラが終わったら朝食」「体操のあとに昼食」
  • 外に出る予定を週に何回か作る。デイサービス、買い物、通いの場
  • 配食の時間を軸にする。毎日決まった時間に届くことが、リズムそのものになります

最後の項目は実際に効果があります。「12時に届く」という予定があるだけで、それに合わせて生活が動き始めます。

朝食を抜かない

朝食を抜くと、次のことが起きます。

  • 体温が上がらず、午前中の活動量が落ちる
  • 1日のたんぱく質が不足する(朝は最も不足しやすい
  • 昼にまとめ食いになり、血糖が上がる
  • 薬の飲み方が乱れる

朝食は簡単でいいのです。次の程度で構いません。

  • ご飯、味噌汁、卵、納豆
  • パン、牛乳、ヨーグルト、バナナ
  • おかゆ、しらす、豆腐

重要なのは、たんぱく質を朝にも入れることです。卵1個、納豆1パック、牛乳1杯。どれかがあれば形になります。

夜中に食べてしまう

夜中の間食が増えている場合、次を確認してください。

  • 日中の食事量が足りているか。足りていなければ、夜に出るのは当然です
  • 眠れていないのではないか。不眠の対処が先(眠りと食事
  • 不安や寂しさではないか。認知症の初期に見られることがあります
  • 薬の影響ではないか。ステロイド、一部の向精神薬など

やめさせるより、日中に食べられる形を作るほうが効きます。頭ごなしに禁止しても、隠れて食べるようになるだけです。

毎日のことだから、抱え込まない

配食のふれ愛 太子店では、管理栄養士が献立を組んだお弁当を、太子町を中心とした南河内エリアへ手渡しでお届けしています。週に何回か、1日1食だけ。そんな使い方で構いません。「作れない日をなくす」ための手段として、ご相談ください。

メニュー詳細を見る 無料試食を申し込む

関連用語

たんぱく質

筋肉・臓器・免疫をつくる栄養素。高齢者は不足しやすくなります。

低栄養

エネルギーとたんぱく質が不足した状態。高齢者の要介護化の入口になります。

フレイル

健康と要介護の中間にある虚弱な状態。食事と運動で戻せる段階です。

関連コラム

一度に食べられないとき

一度に多く食べられない方のために、食事を分ける方法と、少量で栄養を確保する工夫を解説します。間食の使い方と、栄養補助食品の考え方も整理します。

眠れないときの食事

高齢者の不眠と食事の関係を整理します。カフェイン・アルコール・夕食の時間の影響、朝食が睡眠に効く理由を解説します。

高齢者の血糖値スパイクを防ぐ食べ方

食後の急激な血糖値上昇「血糖値スパイク」のメカニズムと高齢者への影響、食べる順番やGI値を活用した予防法を管理栄養士が解説します。

介護のことをもっと詳しく

介護保険や事業所探し、福祉用具の選び方は、同じ株式会社京谷商会が運営する情報サイトにまとめています。

介護の相談先が分からないとき

介護の窓口(kaigoinfo.com)の記事。どの段階で誰に聞けばよいかを一覧にしています。

仕事と介護を両立させる

介護の窓口の記事。介護休業・介護休暇の使い方をまとめています。

介護する側が倒れないために

介護の窓口の記事。負担を抱え込まないための考え方と制度を扱っています。