検査で朝食を抜いた日は、1日分が足りなくなる
月に1〜2回の通院日。この日は次の理由で食事が乱れます。
月2回の通院で毎回2食抜けば、年間で約50食分の栄養が失われます。体重が落ち続けている方では、これが無視できない要因になっていることがあります。
「朝ご飯を抜いてください」と言われたとき、次を確認してください。
糖尿病の薬を飲んで絶食すると、低血糖を起こす危険があります。必ず主治医の指示に従ってください。
「検査が終わったら、その場で何か食べる」を習慣にしてください。家に帰ってからでは、時間が空きすぎます。
通院から帰ると、疲れて何も作れません。出かける前に用意しておくのが確実です。
「疲れているから食べない」が最も避けたい選択です。体力を使った日ほど、栄養が要ります。
通院の負担が大きすぎる場合、方法を変えることもできます。
「通院がつらい」と正直に伝えてください。言わなければ、医師は今の頻度で問題ないと考えます。薬が多いときもあわせてご覧ください。
配食のふれ愛 太子店では、曜日を指定したご利用ができます。「通院日の夕食だけ」といった使い方もご相談ください。
通院日の食事は、当日だけを考えても間に合いません。前日から組み立ててください。
まず、前日の夕食をしっかり取ってください。翌日に食事が乱れることが分かっているなら、前日に確保しておくという考え方です。とくに、朝から絶食の指示が出ている場合は重要になります。
そして、当日に食べるものを前日のうちに用意してください。帰宅してから作るのは、疲れきった状態では無理があります。温めるだけのものを冷蔵庫に入れておく、あるいは配食を頼んでおく。
前日に、持っていくものもまとめておいてください。当日の朝に慌てて用意すると、必ず何かを忘れます。保険証、お薬手帳、飲み物、軽く食べられるもの、必要なら薬。
予約の時間も確かめておいてください。午前か午後かで、その日の食事の組み方が変わります。午前の予約なら朝食の扱いが問題になり、午後なら昼食の扱いが問題になります。
通院の負担の多くは、待ち時間から生まれます。この時間の扱いを工夫してください。
長く座り続けることは、想像以上に体力を使います。硬い椅子に何時間も座ると、腰と背中に負担がかかります。クッションを持参する、途中で立って歩く、といった対策が取れます。
水分を持っていってください。待ち時間に水分を取らないと、脱水になります。高齢の方は喉の渇きを感じにくく、気づかないうちに水分が足りなくなります。飲み慣れたものを持参してください。
軽く食べられるものも持っていってください。予定より長引くことは珍しくありません。絶食の指示がない場合は、一口で食べられるものを持っておくと安心です。
そして、可能なら予約の取り方を工夫してください。混む時間帯を避ける、初診と再診で待ち時間が違う場合がある、といった情報を受付で聞いてみてください。通院そのものの負担を減らす余地があるかもしれません。
検査の前に食事を控えるよう言われることがあります。この指示の受け取り方で、思わぬ問題が起きます。
まず、何時から食べてはいけないのかを正確に聞いてください。「朝食を抜いて」なのか、「前日の夜から」なのかで、大きく違います。あいまいなまま長時間食べずにいると、体力が落ち、検査の日に具合が悪くなります。
水分についても確かめてください。水は飲んでよい場合が多くありますが、検査によっては制限があります。「食事も水も一切だめ」と自己判断して脱水になる方がいます。必ず確かめてください。
薬についても聞いてください。絶食でも飲む薬、その日は飲まない薬があります。自己判断で飲まないと、危険な場合があります。
そして、検査が終わったらすぐ食べられるかを聞いてください。終わってから食べてよい時間が決まっていることがあります。この情報があれば、帰りの段取りが組めます。
通院日の本当の問題は、帰宅後に起こります。ここを見込んでおいてください。
帰宅したときには、体力が残っていません。移動、待ち時間、検査、緊張。半日で相当の消耗があります。この状態から調理を始めるのは、現実的ではありません。
だからこそ、帰ってすぐ食べられるものを用意しておいてください。温めるだけのもの、冷蔵庫に入れておいた惣菜、配食。用意していないと、そのまま食べずに寝てしまいます。
そして、翌日にも疲れが残ります。通院日の翌日に食事が細ることが多くあります。翌日の分も含めて、簡単に食べられるものを用意しておくと安全です。
介護している家族も、同じように疲れます。付き添った家族が、自分の食事を抜くことがよくあります。二人分を用意しておく、配食を二人分頼む、といった備えをしてください。
付き添いは、思っているより負担の大きい仕事です。付き添う側の準備も必要です。
まず、自分の食事と水分を持っていってください。本人のことに気を取られて、自分は何も食べずに半日過ごすことになりがちです。これが繰り返されると、付き添う側の体調が崩れます。
そして、聞くべきことを事前に整理しておいてください。診察の時間は短く、その場では思い出せません。紙に書いていけば、確実に聞けます。食事のこと、薬のこと、日常で気になっていること。
診察の内容は、その場でメモを取ってください。あとから思い出そうとしても、正確には残りません。録音を許可する医師もいます。断られたら書き取ってください。
付き添いを一人で背負わないでください。兄弟姉妹で交代する、介護のサービスで付き添いを頼む、といった方法があります。毎回同じ人が付き添う形は、長続きしません。ケアマネジャーに相談すれば、使える手段を教えてもらえます。
通院そのものを減らせないかを、定期的に確かめてください。負担が大きすぎるなら、方法があります。
複数の医療機関にかかっている場合は、まとめられないかを相談してください。同じ日にまとめる、あるいは一つの医療機関で対応できないか。通院の日数が減るだけで、負担が大きく下がります。
処方の日数を延ばせる場合があります。2週間ごとの通院を、1か月ごとにできないか。状態が安定していれば、対応してもらえることがあります。医師に相談してみてください。
訪問診療という選択肢もあります。医師が家に来て診察する仕組みで、通院が難しい方が対象になります。条件がありますが、該当すれば通院の負担がなくなります。
そして、薬の受け取りだけなら、薬局が届けてくれる場合があります。薬剤師が訪問して届け、飲み方の確認までしてくれる仕組みがあります。ケアマネジャーか、かかりつけの薬局に相談してください。
通院日の食事の問題は、配食を使うことで多くが解決します。使い方を整理しておきます。
帰宅する時間に合わせて届く形にできれば、そのまま食べられます。ただし、留守のあいだに届くと受け取れません。置き配ができるか、時間を指定できるかを確かめてください。
冷凍を常備しておく方法もあります。冷凍庫に数食入れておけば、帰宅後に温めるだけで済みます。通院日だけでなく、体調を崩した日にも使えます。
そして、通院日だけ頼むという使い方もできます。多くの事業者が、必要な日だけの注文に応じています。毎日頼む必要はありません。
絶食の日など、届いても食べられない場合は、事前に休みの連絡を入れてください。連絡の期限が決まっていることが多いので、契約のときに確かめておいてください。事業者ごとの決まりは、選ぶときの確認項目の一つです。詳しくは配食サービスの確認12項目にまとめています。
通院のつもりで行き、そのまま入院になることがあります。この可能性を頭に入れておいてください。
入院の可能性がある検査や診察のときは、最低限の準備をして行ってください。保険証、お薬手帳、印鑑、連絡先の一覧。これらがあれば、その場で手続きが進みます。
そして、家に残る人のことを考えておいてください。二人暮らしで、調理していた側が入院すれば、残された側が食べられなくなります。誰が対応するか、配食をどう手配するかを、あらかじめ決めておいてください。
ペットや植物、火の元、戸締まり。急に帰れなくなったときに困ることを、一覧にしておくと安心です。離れて暮らす家族が対応できるよう、共有しておいてください。
そして、入院中の食事についても伝えるべきことがあります。アレルギー、飲み込みの状態、食べられない食品、いつも食べている形。入院の手続きのときに、必ず伝えてください。言わなければ、標準の食事が出されます。
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