非常食が硬くて食べられない、では備えたことにならない
市販の非常食セットは、健康な成人を想定して作られています。高齢者、とくに噛む力や飲み込む力が落ちた方には、次の問題が起きます。
「備えてある」ことと「食べられる」ことは別です。一度、実際に食べてみてください。
| 分類 | 具体例 | 理由 |
|---|---|---|
| 水 | 1人1日3L × 3日分以上 | 最優先。脱水は高齢者で急速に進みます |
| 主食 | レトルトのおかゆ、パックご飯、パンの缶詰 | そのまま、または温めるだけで食べられる |
| たんぱく質 | 鯖缶、鮭缶、ツナ缶、大豆水煮、レトルトの煮物、魚肉ソーセージ | ここが抜けやすい |
| やわらかいもの | 市販の介護食(ユニバーサルデザインフード)レトルト | 形態を落とした方でも食べられる |
| 栄養補助 | 栄養補助飲料、ゼリー飲料 | 食欲がなくても入る |
| 飲み込みの補助 | とろみ剤、とろみつき飲料 | 使っている方は必須。断水時も使える |
| 果物・野菜 | 果物の缶詰、野菜ジュース、乾燥野菜 | ビタミンと食物繊維。便秘対策にも |
| 甘いもの | 羊羹、ビスケット、飴 | 糖分補給。気持ちを保つ意味もあります |
| 療養食 | 減塩・低たんぱくのレトルト | 制限のある方は普段のものを多めに |
停電時:
断水時:
特別な非常食を買い込んで押し入れにしまうと、期限を切らして捨てることになります。普段食べているものを少し多めに買い、古いものから食べて買い足す方式にしてください。
これなら、備蓄が常に「食べ慣れたもの」になります。災害時に慣れないものを食べるストレスも減ります。
最後の名簿は、災害時に自治体や自治会が優先的に安否を確認するための仕組みです。ひとり暮らしや要介護の方は、地域包括支援センターか市区町村の防災担当に相談してください。
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