サプリメントとの付き合い方|配食のふれ愛 太子店 健康コラム

まず、食品ではないものとして扱う

サプリメントは「食品」に分類されますが、成分が濃縮されている点で、食品とは性質が異なります。普通の食事では起こりえない量を、一度に摂ることになります。

そのため、次のことが実際に起きています。

  • 薬の効果を弱める、強めすぎる(薬と食べ合わせ)
  • 特定の栄養素の過剰摂取(微量ミネラル)
  • 肝機能障害
  • 他の栄養素の吸収を妨げる(亜鉛の過剰で銅欠乏など)
  • 受診が遅れる。症状をサプリで抑えようとして、病気の発見が遅れる

最後の項目が最も大きな害です。

使う前に確かめる4つ

  1. 本当に不足しているか。血液検査で確認できるものがあります(鉄、ビタミンB12、ビタミンD、亜鉛など)。「なんとなく効きそう」で始めない
  2. 食事で摂れないか。ほとんどの栄養素は食品から摂れます。まず食事を見直す
  3. 飲んでいる薬に影響しないか。お薬手帳を持って薬剤師に相談する
  4. いつやめるか決めているか。「効いているか分からないまま何年も」が最もよくない形です

使う意味がある場面

否定ばかりではありません。次のような場面では有用です。

場面使うもの
食事量が明らかに少ない、体重が減っている栄養補助食品(エネルギーとたんぱく質を含む飲料・ゼリー)
血液検査で欠乏が確認された該当する栄養素。医師の指示のもとで
胃を切除しているビタミンB12(多くは注射)、鉄、カルシウム
日光にほとんど当たらないビタミンD(カルシウムと骨の健康)
褥瘡がある亜鉛・アルギニン配合の補助食品(褥瘡と栄養)
透析中透析用の専用製品。一般のサプリは危険な場合があります

共通しているのは、目的がはっきりしていることです。

注意が要る成分

  • セント・ジョーンズ・ワート:多くの薬の効果を下げます
  • 青汁・クロレラ・ビタミンK:ワルファリン服用中は禁止
  • カリウム入りの製品・減塩しお:腎臓病、透析、一部の降圧薬の方は危険
  • 高用量のビタミンA・E・セレン:過剰症があります
  • にんにく、イチョウ葉、EPA製剤(高用量):血が止まりにくくなる方向に働くことがあります
  • 海外製品・個人輸入:成分量が国内基準と異なり、表示外の成分が入っていることがあります

家族が確認すること

高齢の親がサプリメントを飲んでいる場合、次を確かめてください。

  • 何を、何種類飲んでいるか。棚を一度全部見る
  • いつから飲んでいるか
  • 誰に勧められたか。訪問販売、電話勧誘には注意が必要です
  • 月にいくら払っているか。高額な定期購入になっていないか
  • 主治医は知っているか。お薬手帳に書いてあるか

高齢者を狙った健康食品の販売トラブルは多く報告されています。不安があれば、消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。

いちばん確実なこと

サプリメントを検討する前に、次が満たされているかを確かめてください。

  • 1日3食、決まった時間に食べている
  • 毎食、主菜(肉・魚・卵・大豆)がある
  • 野菜が1日350g前後
  • 体重が減っていない
  • 水分が1日1.2L以上

ここが崩れているなら、サプリメントより先に食事そのものを立て直すほうが確実で、費用も安く済みます。配食のふれ愛 太子店のお弁当は、管理栄養士が組んだ献立で、これらをまとめて満たします。

なぜ使う前に確かめる必要があるのか

食品の一種として売られているため、安全なものだと考えられがちです。しかし、実際には注意すべき点があります。

まず、成分が濃縮されています。食品から取る場合と違い、一度に多く入ります。食品では起こりにくい量に、簡単に達します。

そして、薬との組み合わせで問題が起きることがあります。薬の効きを強めたり弱めたりする成分が知られています。治療を受けている方では、これが重大な結果につながることがあります。

高齢の方は、複数の薬を飲んでいることが多い立場にあります。薬の数が増えるほど、組み合わせの問題が起きやすくなります。だからこそ、確かめてから使う必要があります。

さらに、体調が悪いときに使うと、本当の原因の発見が遅れることがあります。「疲れやすいからサプリメントを飲んでみる」という判断が、受診を遅らせます。症状があるなら、まず医療機関です。

いま使っているものを書き出す

整理の第一歩は、使っているものをすべて並べることです。

棚や引き出しから、すべて出してください。飲んでいるもの、飲んでいないもの、もらったもの、定期購入で届いているもの。思っていたより多いことに気づく方が多くいます。

それぞれの成分表示を見て、重複を確かめてください。総合的な製品と単一の製品を併用していると、同じ成分が重なります。合計で多くなっていることに、本人は気づいていません。

そして、いつから飲んでいるか、なぜ飲み始めたかを思い出してください。理由を思い出せないものは、やめる候補です。惰性で続けているものが、たいてい見つかります。

書き出したものは、受診のときに持っていってください。お薬手帳に貼っておくと、忘れません。医師と薬剤師が、必要かどうかを判断できます。

薬剤師に確かめるという方法

医師に聞く機会がなくても、確かめる手段があります。

薬局で相談できます。使っている製品を持っていけば、薬との組み合わせを確かめてもらえます。多くの場合、費用はかかりません。

かかりつけの薬局を決めておくと、話が早く進みます。飲んでいる薬をすべて把握してもらえるため、判断が正確になります。複数の医療機関にかかっている方ほど、これが役立ちます。

電話で相談できる薬局もあります。製品名と成分を伝えれば、その場で答えが得られることがあります。行くのが難しい方には、この方法があります。

そして、新しく何かを始めるときは、始める前に相談してください。飲み始めてから体調を崩すと、原因の特定が難しくなります。順番が重要です。

注意が要る組み合わせ

知られている組み合わせのうち、高齢の方に関わりの深いものを挙げます。

血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方は、注意が必要です。ある種のビタミンや、魚由来の成分が、薬の効きに影響することが知られています。納豆や青汁が制限されることもあります。処方している医師に確かめてください。

そして、健康食品として売られている植物由来の成分の中に、薬の代謝に影響するものがあると言われています。薬の効きが強くなったり弱くなったりします。製品名を伝えて確かめてください。

腎臓の働きが落ちている方は、ミネラルを含む製品に注意が要ります。排出しきれずに体にたまることがあります。市販の胃薬や下剤にも、該当する成分が含まれることがあります。

手術を予定している方は、事前に伝えてください。出血しやすくなる成分があり、中止を指示されることがあります。歯科の処置でも同様です。

使う意味がある場面もある

すべてを否定する話ではありません。役立つ場面があります。

医師が必要と判断して勧める場合です。吸収に問題がある方、特定の栄養素が検査で不足していると分かった方。この場合は、適切な製品と量が示されます。

そして、食事から十分に取れない状態が続いている場合です。食が細く、体重が落ちている方には、栄養補助食品が処方されることがあります。これは、複数の栄養素をまとめて取れるように作られたものです。

飲み込みが難しく、食べられる形が限られている方にも、意味があります。少量で内容が濃く、飲みやすい形の製品があります。管理栄養士に相談すれば、その方に合ったものが示されます。

いずれの場合も、専門職の判断のもとで使うことが前提です。自分で選んで買うのとは、意味が違います。この区別を持っておいてください。

勧誘への対応を決めておく

高齢の方は、健康食品の勧誘の対象になりやすい立場にあります。備えが要ります。

電話、訪問、通信販売、知人からの紹介。断りにくい形で持ちかけられることがあります。その場で決めない、というだけで多くを防げます。

「家族に相談してから」と言って、いったん切る。この一言を決めておくだけで、判断の時間が作れます。本当に良いものなら、数日待っても無くなりません。

そして、契約してしまった場合でも、期間内なら解除できることがあります。消費生活センターに相談してください。一人で抱え込まず、早く相談することが重要です。

離れて暮らす家族は、届いている荷物と請求に目を向けてください。定期購入になっていて、本人が止め方を知らないことがあります。責めるのではなく、一緒に整理してください。

費用を見直す

金額の面からも、一度見直す価値があります。

月にいくら使っているかを計算してください。1つずつは数千円でも、複数を続けていると、月に1万円を超えることがあります。年間にすると、まとまった金額になります。

その金額を食事に使うほうが、確実な場合があります。肉や魚を買う、配食を利用する、宅配を頼む。実際に食べるものにかけたほうが、体には届きます。

そして、効果が実感できないものを惰性で続けていないか確かめてください。「やめると悪くなりそう」という不安だけで続いているものがあります。いったんやめて、変化を見ることもできます。

ただし、医師が処方したもの、勧めたものは、自己判断でやめないでください。この区別を、書き出したときにつけておいてください。どれが誰の判断で始まったかを、記録しておくと役立ちます。

いちばん確実な方法

最後に、この記事の結論を確かめておきます。

毎日の食事が整っていることが、最も確実です。主食、主菜、副菜がそろっていれば、極端な不足は起きにくいものです。製品を足すより、まず食事の内容を見てください。

そして、作ることが負担になっているなら、そこを解決してください。配食、宅配、冷凍食品、家族の支援。食事が確保される仕組みを作るほうが、結果につながります。

体重を月に一度測り、落ちていれば相談する。この習慣一つのほうが、多くのサプリメントより役に立ちます。

迷ったときの相談先は、かかりつけ医、薬剤師、管理栄養士、ケアマネジャーです。相談先が分からない場合は、地域包括支援センターが入口になります。広告ではなく、専門職に聞いてください。

広告の言葉をどう読むか

宣伝で使われる表現には、決まった型があります。知っておくと、判断しやすくなります。

「〜が期待されます」「〜と言われています」という表現は、確かめられたという意味ではありません。言い切っていない部分に、注意を向けてください。効果が確かめられているなら、その根拠が示されるはずです。

体験談も、判断の材料にはなりません。個人の感想として書かれているものは、誰にでも当てはまる話ではありません。良かった人の声だけが集められている、という前提で読んでください。

そして、「いまだけ」「限定」と急がせる言い方が出てきたら、いったん離れてください。判断の時間を与えない売り方は、それ自体が注意すべきしるしです。

迷ったら、買う前に相談してください。薬剤師、かかりつけ医、家族、消費生活センター。買ってからでは、選べる手が減ります。

栄養バランスは、1食ごとに数えなくてよい

配食のふれ愛 太子店のお弁当は、管理栄養士が主菜・副菜・主食の組み合わせで献立を組んでいます。1日1食でも取り入れていただければ、不足しやすい栄養素をまとめて補えます。カロリー調整食・たんぱく調整食もございます。まずは無料試食からどうぞ。

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関連用語

食事摂取基準

厚生労働省が5年ごとに示す、栄養素の摂取量の基準です。

管理栄養士

国家資格を持つ栄養の専門職。献立設計と栄養指導を行います。

低栄養

エネルギーとたんぱく質が不足した状態。高齢者の要介護化の入口になります。

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