体はさびる

呼吸で取り込んだ酸素の一部は活性酸素になります。これは細菌を殺すなど必要な働きもしますが、増えすぎると細胞やDNA、血管を傷つけます。これが老化や動脈硬化、がん、認知症に関わるとされています。

体にはもともと活性酸素を消す仕組みがありますが、加齢とともにこの力が落ちます。だから食事から抗酸化成分を補う意味が出てきます。

活性酸素を増やす要因は、紫外線、喫煙、過度の飲酒、ストレス、激しい運動、大気汚染、揚げ物の摂りすぎなどです。

色で覚える

成分食品
リコピントマト、すいか、ピンクグレープフルーツ
橙・黄β-カロテン、ゼアキサンチンにんじん、かぼちゃ、みかん、とうもろこし
ルテイン、クロロフィルほうれん草、ブロッコリー、小松菜、モロヘイヤ
紫・青アントシアニンなす、紫キャベツ、ブルーベリー、黒豆、赤しそ
硫化アリル、イソチオシアネート玉ねぎ、にんにく、大根、キャベツ
黒・茶クロロゲン酸、カテキン、タンニンごま、そば、緑茶、コーヒー
アスタキサンチン鮭、えび、かに

1つの成分だけを大量に摂るより、いろいろな色を少しずつのほうが理にかなっています。抗酸化成分は互いに助け合って働くことが分かっているからです。

調理で効きが変わる

  • リコピン:加熱と油で吸収が数倍に。生トマトより、トマト煮込みやトマトジュース
  • β-カロテン・ルテイン:油と一緒に。炒める、ごまをふる
  • アントシアニン:水に溶けるので、なすは油で調理して色を守る
  • 硫化アリル:玉ねぎは切ってから15分置くと成分が増える。水にさらしすぎない
  • ビタミンC:加熱と水に弱い。生か短時間加熱で(ビタミンC

サプリメントでは置き換えられない

「抗酸化成分が体によい」→「サプリで大量に摂ればもっとよい」とはなりません。むしろ逆の結果が出た研究があります。

  • β-カロテンのサプリを高用量で摂った喫煙者で、肺がんが増えたという有名な試験結果があります
  • ビタミンEの高用量サプリで、死亡率が下がらなかった、あるいは上がったという報告があります
  • 食品では有効に見えた成分が、単離して大量に摂ると働きが変わることがあります

食品には、まだ特定されていない成分も含めて数百の物質が入っており、その組み合わせで働いています。抽出した1成分では再現できません。

結論は単純です。色の濃い野菜と果物を、いろいろ、毎日。これがいちばん確実で、害もありません。

実際の献立に落とす

  • 朝:トマトジュース、みかん、緑茶
  • 昼:にんじんとブロッコリーの温野菜(油を使って)
  • 夕:鮭、なすの煮びたし、ほうれん草のごま和え
  • 間食:ブルーベリー、黒ごまきな粉のヨーグルト

1日で5色そろえば十分です。毎食すべてを揃える必要はありません。

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