一方の減塩食に合わせて、もう一方がやせていく
高齢者の二人暮らしは、一人暮らしとは違う問題を抱えます。
たとえば夫が腎臓病でたんぱく質制限をしている場合。同じ食事を妻も食べていると、妻のほうが低栄養になります。
| 制限 | 健康な配偶者への影響 |
|---|---|
| たんぱく質制限 | 筋肉が落ちる。サルコペニアへ |
| 塩分制限(極端な場合) | 味気なさから食欲が落ちる。食べる量が減る |
| エネルギー制限 | やせすぎる。高齢者は少しふくよかなほうが予後がよい |
| やわらかい食事形態 | 噛む力が使われず、口の機能が落ちる |
とくに最後は見落とされます。片方が刻み食になると、もう一方も同じものを食べ、噛む力が衰えていきます。
「二人分の別々の食事を毎日作る」のは無理です。作る側が倒れます。外部の手を入れてください。
老老介護では、介護する側の食事が最初に犠牲になります。
介護する側が倒れたら、二人とも生活できなくなります。これは精神論ではなく、体制の問題です。詳しくは介護する人の食事をご覧ください。
これが二人世帯で最も危険な場面です。
調理していた方が入院した場合:残された方は、突然、食事を確保できなくなります。数日でパンと菓子だけになることがあります。入院が決まった時点で、配食や訪問介護を手配してください。
介護されていた方が入院した場合:介護する側は、急に時間ができる一方で、病院通いで食事が乱れます。また、退院してきたときに形態が変わっていることがあります(退院時に食事形態を引き継ぐ)。
どちらの場合も、退院後にそのまま元の体制に戻せるとは限りません。入院中にケアマネジャーと体制を組み直してください(退院調整)。
配食のふれ愛 太子店は、お一人分だけのご注文も、お二人分のご注文も承ります。お一人は普通食、もうお一人はカロリー調整食、といった組み合わせも可能です。形態を別々にすることもできます。
「二人いるから頼むほどではない」と考える必要はありません。むしろ、二人分を毎日作り分けるほうが大変です。
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