孤立は体に効いてくる

社会的なつながりの少なさは、高齢者の健康に測定可能な影響を与えます。国内外の研究で、孤立している高齢者は、そうでない人に比べて低栄養・うつ・認知機能低下・死亡のリスクが高いことが繰り返し報告されています。

食事の面では、経路がはっきりしています。

  1. 一人で食べる日が続く
  2. 作る気力が落ち、簡単なもので済ませるようになる
  3. おかずの品数が減り、たんぱく質と野菜が落ちる
  4. 低栄養になり、筋肉が落ちる
  5. 外に出るのがおっくうになり、さらに人と会わなくなる

この循環は、どこか1か所を切れば止まります。最も入りやすいのは2番目と3番目、つまり「作る」の部分です。

共食の効果

誰かと一緒に食べること(共食)は、単に楽しいだけではありません。

  • 食べる量が増える。一人のときより自然に品数と量が増えます
  • 食事の時間が長くなる。よく噛み、ゆっくり食べる方向に働きます
  • 会話が口の機能を保つ。話すことは飲み込みの筋肉を使う運動です
  • 異変に誰かが気づく。むせるようになった、量が減った、が見つかります

厚生労働省の「食生活指針」でも、共食は健全な食生活の要素として挙げられています。

外に出る場をつくる

内容窓口
通いの場・サロン体操、茶話会、会食。週1回程度地域包括支援センター、社会福祉協議会
介護予防教室運動・口腔・栄養の指導。総合事業市区町村
デイサービス入浴・食事・機能訓練。介護保険ケアマネジャー
地域の会食会月1〜2回の食事会社会福祉協議会、老人クラブ
ボランティア・趣味の会役割を持つこと自体に効果がある市民活動センター

いきなり週何回も、と考える必要はありません。週に1回、決まった予定があるだけで生活のリズムが変わります。

家にいながらのつながり

外に出るのが難しい方には、来てもらう形があります。

  • 配食の手渡し(毎日、短いが確実な接点)
  • 訪問介護・訪問看護
  • 民生委員、社会福祉協議会の見守り訪問
  • 家族の定時電話(時間を決めると習慣になります)
  • 移動販売・生協の宅配

配食の配達は数分ですが、毎日決まった時間に人と言葉を交わす機会になります。配達員との短い会話を楽しみにされている方は少なくありません。

一人暮らしの食事の組み立て方は一人暮らしの高齢者の食事問題をご覧ください。

手渡しだから気づけることがあります

配食のふれ愛 太子店では、お弁当を玄関先で手渡しし、お変わりがないかを確認しています。応答がない場合は、あらかじめ伺ったご家族やケアマネジャーへご連絡します。見守りを兼ねた配食について、まずはお気軽にご相談ください。

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関連用語

低栄養

エネルギーとたんぱく質が不足した状態。高齢者の要介護化の入口になります。

見守りサービス

高齢者の安否や体調の変化を定期的に確認するしくみです。

フレイル

健康と要介護の中間にある虚弱な状態。食事と運動で戻せる段階です。

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